麻のお話

◎お時間の有る時、コーヒーでも飲みながらゆっくり観覧頂けると嬉しいです。

「麻のお話」

麻、と一括りに言っても一種類では有りません。
麻は、木や草に含まれる繊維の総称で、20種類近くあります。
私達が主に使用している麻は、リネン、ヘンプ、ラミーです。
その中で、最も肌に優しい繊維こそが、リネンなのです。

リネンが日本で作られるようになったのは、明治時代以降のこと。
ヨーロッパでは古い歴史のあるリネンですが、日本ではまだあまり馴染みのない存在なのかもしれません。

リネンもラミーもタグには「麻」と表示されていますが(※1)品質の良いリネン製品には「麻」と言う表示とは別に「リネン」と表示されています。
特にutataneではhugの製品がその通りです。
(※1)家庭用品品質表示法で、タグに「麻」と表示できるのはリネンとラミーだけです。

ランジェリー(lingerie)の語源ともされるリネン(linen)は昔からヨーロッパで愛される存在でした。
使い込むほどに柔らかく、しなやかになり、私達の肌を心地よく包んでくれます。

古代の人は、リネンを「月光で織られた生地」称え、人々はその美しさと心地良さにに魅了され続けて来ました。
リネンにまつわるロマンティックなエピソードは数多く残されています。
リネンは日本語で「亜麻(あま)」とも言います。

リネンは、フラックスと言う寒い国で青や白の花を咲かせる一年草から摂れる繊維です。

とても丈夫なため、農薬はほとんど必要とせず、たった二ヶ月の間でどんどん育ちます。
一度リネンを育てた土地は七年間はお休みさせないといけないという程です。(土の栄養をぐんぐん吸い取り成長するため)

リネンが出来るまでは、他の繊維と比べて多くの手間がかかっています。そういったことも、リネンが高価な理由の一つです。

※帝国繊維HPより抜粋

より多くの人に、麻(リネン)の着心地や、歴史を知ってほしいと、心から強く思っています。

未来を担う麻。
先ずは知ることから、そして感じることをこの世代から改めて始めて行きましょう!!!