昨日見た夢


何処までも続く道の向こうに、
変なキノコみたいな物体が浮いていた。
そして、その反対側には、何やら天に突き刺すようなものが聳え立っていた。

よく見ると、建物にも見える。
気になった私は、トボトボと果てなく続く道を歩いていった。
しかし何故か視界が霞む。

天高くそびえ立つそれは、鉄柱で組まれたエレベーターだった。
下からでは、行く先は確認できなかった。
中には誰も乗っていないようだ。
見上げると、変なキノコはまだ漂っている。

高く高く、まだまだ高く昇っていく。
どこまであるのやら。
山並みに引かれた電波塔と、それを繋ぐ送電線が確認できた。
カタカタカタと昇る。

ようやく着いた頂上は、まるで地球の球体を確認できる程の高さで、しかし雲にはまだ届かなかった。
目の前には、何やら建物らしきものと、そこに繋がる鉄で出来た道があった。
不思議と怖くはない。
しかし、目が霞む。

どうやらお店だった。
何屋さんなのだろう。
目が霞む。
確かに書いてあるはずの名前が読めない。
目が霞む。